私たちは暗闇の中では何も見ることはできません。光は暗闇を取り除きます。ヨハネの福音書8章12節「わたしは世の光
です。」
キリストは私たちを無知の暗闇―神についての無知、罪についての無知、救いについての無知―から救うために来られました。
四つのポイントで考えましょう。
1.世の光とは誰でしょう。
エペソ人への手紙5章8節「あなたがたは以前は闇でしたが、今は、主にあって光となりました。」
世の光とはイエス・キリストを救い主として受け入れた全ての人です。キリストの昇天後、世の光の役割は私たちクリス
チャンに託されています。
2.私たちに世の光となる資格があるのでしょうか。
あります。何故でしょう。
1)私たちは光の源である真の神を知り、信じているからです。
ローマ人への手紙1章21節「神を知っていながら、神を神としてあがめず、・・・・、その鈍い心は暗くなったの
です。」
2)私たちは真の神の言葉を知り、信じているからです。
ローマ人への手紙1章16節「私は福音を恥としません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシャ人にも、信じるすべて
の人に救いをもたらす神の力です。」
3)私たちは神の前に正しく生きようとしているからです。
以上のまとめはエペソ人への手紙5章8~9節です。「あなたがたは以前は闇でしたが、今は、主にあって光となりまし
た。光の子どもとして歩みなさい。あらゆる善意と正義と真実のうちに、光は実を結ぶのです。」
3.世の光として歩む私たちの使命は何でしょうか。
マタイの福音書5章16節「あなたがたの光を人々の前で輝かせなさい。」これが私たちの使命です。
1)これは命令形です。
これを怠ることは神に逆らうということです。神の大きな御計画の中における私たちの役割を果たしていないという
ことです。
2)これは警告でもあります。
あなたの光を輝かせることを邪魔するものを許してはいけないということです。
3)私たちには光を輝かす能力があります。
神は私たちにできないことを求めません。私たちは光を輝かす能力を与えられています。それは真の光であるキリス
トとの交わりによって与えられます。
4.世の光として歩む使命はどのように実践したらよいのでしょうか。
1)目に見える光となることです。
イ.自分がクリスチャンであることを隠さないことです。
ロ.人との接触を大事にすることです。
2)光の実を結ぶことです。
エペソ人への手紙5章8~9節(現代訳)「光の子供らしい生活をしなさい。―光の結ぶ実は、あらゆる善意と正義
と真実である―」
光を輝かせるということは善意、正義、真実の三つの実を結ぶことです。
イ.善意
良い行いです。
イ)正しい態度での行いです。
ロ)あらゆる場面で相手の最善を行うことです。
ハ)犠牲を伴う行いです。
二)与えることに重点を置く行いです。
ホ)正しい動機ですることです。
ロ.正義
神の前に正しく生きることです。
ハ.真実
神の言葉を分かち合うことです。
私たちは世の光として、暗闇の中にいる人たちに光を届けることが求められています。その使命を自覚して、歩んで行きま
しょう。
ウォルター・マクセイ牧師(吉野キリストの教会)
2021年5月30日